PCBによる環境汚染から何を学ぶか

60年代にPCBによるカネミ油症事件は、大きな社会問題となりました。補償問題も含め解決の糸口が見いだせずにいます。また、事件当初から本腰を入れ対策を講じなかったことで、日本全国至る所に点在するPCB使用工場から河川への垂れ流しが流行し、PCBに汚染された魚類を摂取した母親の母乳から高いPCB濃度汚染が検出されることとなりました。PCBによる母乳汚染が問題となると、汚染源となる魚より肉が安全という根拠もない風潮が生み出されました。しかし、残念なことに当時の肉もDDTという化学物質に汚染されているケースがあり、結局のところ化学物質から逃れられない食生活を余技なくされていたように思います。当時の政府の対策の遅れがこのような結果を招いてしまったと言っても過言ではないでしょう。

一方でアメリカは、日本と違いPCBの汚染に関する対応が迅速かつ的確でした。以前のブログでも紹介しましたが、アメリカのモンサント社は、PCBの有害性に気づくと変圧器などの電力機器に使用するPCBは、従来通りそのまま販売し、その他の用途になるPCBには、自主規制を行いました。電力機器に使用するPCBは、汚染防止が有効的に働くと踏んだだけでなく、経済の発展に大きく寄与すると考えたからです。もちろんモンサント社がもっと早くPCBの危険を公表したうえで最初から販促すればよかったのですが、その後の素早い対応は見習うべきと思います。

ところで、最近の日本政府の対応は、どうでしょう?

2020年2月から新型コロナウイルス問題が世界に広がりを見せており、未曽有のパンデミック事態に陥っています。確かに2019年から消費増税が8%から10%に上がり、日本のGDPが-6.3%というマイナス成長が日本の経済を襲う中で、中国のインバウンド需要が途切れれば、日本は更なる不況を受け入れなければなりません。しかし、ウイルスが一時的に落ち着くまで、中国人の受け入れを拒否し、収束したらすぐにまた解禁すれば患者も経済に与える影響も最小限に食い止められたわけですし、東京オリンピックの開催も不安なく開催することができたように思います。私のような素人でも思いつくことが、あれだけウイルスの専門家や官僚などの有識者がいて、なぜ素早くそのような対応しなかったのかが疑問です。

側溝の様子

日本は、これまでにDDTやPCB、水銀(カドミウム)などの有害化学物質による垂れ流しにより幾度か河川、海、湖沼、土壌などを汚染させてきました。しかし素早くこれらの対策がなされていれば、経済も環境も両立できたはずです。現在PCBは、製造・使用が禁止され全量を廃棄処分しなければならなくなっていますが、当時PCBは、「夢の油」と言われたくらい日本の経済に大きな貢献をしていました。厳格なるPCBの管理基準を設けるなど、迅速な対応がなされていれば、今頃、PCBは電気絶縁油用に使用されていたかもしれません。

蛇足ですが、現在日本は完全に後進国と言われております。中国に行けば自動運転車両が実際走っており、アメリカではウーバーという個人タクシーが、当たり前のように走り、完全無人コンビニも存在しているようです。

今の日本では想像もつきません。

こういったテクノロジーの遅れもまさに決断力の無さや迅速な対応ができない表れのように思えてしまいます。

油分が側溝に流れないよう油水分離層の接地

決断と対応が遅れるほど、経済も環境も健康も全て悪循環になります。素早く決断し、対応することがいかに大切であるかを考えさせられます。

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新潟、長野、山形、福島、富山の
PCB処理はお任せください。

主な許可・資格

〇建設業許可(解体工事業)新潟県知事許可(般-1)第41442号

〇新潟県産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01508055229号

〇新潟市産業廃棄物収集運搬業(積替え保管) 許可番号 05910055229号

〇新潟市産業廃棄物処分業 許可番号 05920055229号

〇新潟県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01558055229号

〇古物営業許可取得 新潟県公安委員会許可 第461070001021号

〇山形県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 0659055229号

〇群馬県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01050055229号

〇富山県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01659055229号

〇福島県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 00757055229号

〇長野県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 2059055229号

〇解体工事施工技師1名

〇第三種電気主任技術者1名

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