低濃度PCB収集運搬は、玉掛とクレーンの技術が必要だ!ヨシ!!

低濃度PCBをユニックで積み込む写真

弊社では、ユニック(小型移動式クレーン 以下ユニック)を4台所有しておりますが、低濃度・微量PCBの収集運搬や軽微な変圧器の解体作業では、頻繁に使用する車両系のクレーンです。皆様も、この手の車両がよく公道を走行しておりますので、容易に想像がつくと思います。

最近では、発注してから車両が仕上がるまで半年待ちくらいの人気の商品で、値段は、7t~10t車の大型トラックに、クレーンというオプションを装着して1200万~1500万くらいという金額になります。中古市場でも結構な台数が出回っておりますが、長い目で見るとランニングコスト等を加味して新車の方がお得と思います。本記事では、安全に効率的に積み込み作業を行うメソッドの一部をお伝えしてみたいと思います。

まずは、玉掛の技能講習を修了させる

ユニックというのは、車両につり上げ荷重が1トン以上5トン未満のクレーンがついており、荷物を動力を用いてつり上げる機械で、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した方が操作できることになっております。ただし、このユニックを運転する人が、荷物をクレーンのフックに掛けたり外したりする作業を少しでも行う場合は、他にも玉掛(たまかけ)の技能講習の技能講習もやらないとならないんです。ですから現実的に、小型移動式クレーンを扱うには、玉掛と移動式クレーンの2つの技能講習を修了しなければ仕事になりません。さて、この玉掛なんですか、私が取得した記憶では、確か講習会が4日くらいあって、しかも大変だった記憶があります。大変だった内容をすべては、覚えておりませんが、例えば、実技で重量2tを吊り上げるには、いづれの太さのワイヤーを、選定すのか?という問題が出され、メジャーも何も使用不可で目測でその答えを導きださなければならないとか、精神的負担が大きい講習であったと記憶しております。実際、1割の方がその講習を修了できず補習となっておりました。とにもかくも、この玉掛の技能講習と移動式クレーンの技能講習を修了しなければならないのです。ちなみに移動式クレーンの技能講習は簡単です。

死の吊り荷領域(デスゾーン)

玉掛(たまかけ)は、クレーンを使用する際に、重たいものを掛け外しする作業のことをいいますが、玉掛の危険についてもPCB作業においては、大切なのでここで触れておきたいと思います。

重量物を取り扱わない業種の方は、クレーンとか吊り荷と聞いて、なかなかイメージしにくいと思うのですが、例えば車をクレーンで吊っていて、その真下に皆様が立ち入っていると仮定します。車の重量はおおよそ1t近くあるので立派な重量物です。皆さまは、恐怖を感じますでしょうか?「この玉掛という有資格の方が、ワイヤーを選定し、掛け方を間違いないものとして、行っているから重量物が落下するはずもない」と安心する方もいるのかもしれません。ところが、このつり荷の下に立ち入ることで、毎年災害事例が後を絶ちません。やはり玉掛の有資格者であっても人間ですから慢心したり、うっかり忘れてしまったりして、掛け方の確認不足だったり、切れかかっているワイヤー(きんく)を使用したりしてしまうようです。

ですから、絶対につり荷の下には立ち入ってはならないのです。

問題は、どこからどこまでが、「吊り荷の下」になるかということです。わたくしは、死の吊り荷領域(デスゾーン)なんて読んでおりますが、ここも正しく理解できていないで、災害になっているケースが多いです。

吊り荷が落下することで、労働災害になり得ると想定できる範囲が全てデスゾーンなのです。ですからよく土木工事などで、吊り荷の下でなくとも、重量物を吊りながら、その重量物を手で支えている作業員を見かけますが、「落下したらバウンドして危害が及ぶのになあ」と思ってしまうのです。

「吊り荷の下には立ち入らない」は、吊り荷の落下を想定して作業員に危害が及ばない位置で作業させるということと同義であることを今一度、現場監督は徹底してもらいたいものですね。

小型移動式クレーンの旋回メソッド

小型移動式クレーン(以下ユニックという)操作をするときは、リモコン操作とマニュアル操作があって、マニュアル操作の場合は、トラック横に設置されたレバーを動かすのに対して、リモコンはラジコンのプロポのような感覚で操作できるので非常に便利です。本記事で、お伝えするメソッドの一部とは、この便利なリモコン操作の中で「旋回」についてです。リモコンで行う時も、マニュアルで行う時も旋回をする際は、レバーを上下に動かして、右に旋回したり、左に旋回したりしますが、リモコン操作の場合は、自分の立ち位置が変化するので、右自体がどちらを示しているのか、分からなくなってしまい、自分とは違う思惑で逆に動くことがあり、焦りから荷の揺れを引き起こし大変危険なのです。つまり上を押せば右に行く、下に押せば左に行くという発想から、上を押せばトラックのキャビンの方に行く、下を押せばトラックの後ろタイヤに行くという具体的な対象物を自分で定めて操作することで誤作動を無くすことができます。

繰り返しますが、常に心の中で「レバーの上はあの○○(具体的な対象物)の方に動く」「レバー下は、あの○○(具体的な対象物)の方に動く」と念じると、操作が爆発的に安全で正確に遂行することができます。

これは、私が長年ユニックを操作して積み重ねた手法のごく一部で、あくまでも参考にしていただけたらと思うのですが、大切なことは技能講習で学んだ基本を忠実に守って行うことだと思います。特に旋回する方向を間違えると大きな労働災害やPCBを扱う業者さんでは、漏洩事故につながる可能性もありますので、是非とも法令順守で慎重操作でお願いいたしたいと思います。ご安全に。

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主な許可・資格

〇建設業許可(解体工事業)新潟県知事許可(般-1)第41442号

〇新潟県産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01508055229号

〇新潟市産業廃棄物収集運搬業(積替え保管) 許可番号 05910055229号

〇新潟市産業廃棄物処分業 許可番号 05920055229号

〇新潟県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01558055229号

〇古物営業許可取得 新潟県公安委員会許可 第461070001021号

〇山形県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 0659055229号

〇群馬県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01050055229号

〇富山県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01659055229号

〇福島県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 00757055229号

〇長野県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 2059055229号

〇解体工事施工技師1名

〇第三種電気主任技術者1名

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